国頭の海よ いつもありがとう

沖縄本島最北端の村「国頭村」の海、愛する家族、国頭の海人、古巣のオクマプライベートビーチ&リゾート、長男・末っ子と共に切磋琢磨しながら挑み続ける野球に娘のバレーボールなど、国頭村在住歴33年目の島ナイチャーが感じた事を気の向くままに。

恐怖のバウ沈

 行けるか行けないか微妙な感じの海でしたが、予定通り作業員を乗せて辺土名漁港を出航して辺戸岬へ。西南西の風が強くて波高は2~2.5メートルありしかも横波なので厳しかったものの、まあ何とかギリギリ対応可能でしたので目的地を急ぎました。何故なら目的地はベタ凪ぎが保証されてましたからね。
 しかし辺戸岬灯台を超えていよいよ最後の難所という所で、波高がさらに高くなって3メートル超え。おまけに真後ろからの波なので二代目相棒はサーフィン状態に。こちらの意図とは全く関係なしに速度が上がり船首が下に傾いていくのですが、これがまた恐ろしい程の角度で傾くのです。
 そしてそのまま波の中に船首が突っ込み、今度は一転して急ブレーキがかかったようになり海水が船内に海水が入ってくる「バウ沈」状態に。船の復元力が波の力に負けてしまった場合、そのまま回転するように転覆してしまう事もあるのが恐怖のバウ沈なのです。
 そんなケースが繰り返し起こるようになったので、あと15分走り続ければ目的地に到着だったもの引き返す事を決断。そしてその瞬間から波高3メートルの向かい波の中を微速前進する事1時間半。何とか無事に辺土名漁港へ帰ってきたのでした。
 操船していたのに身体はびしょ濡れだしこれこそ正に骨折り損の草臥れ儲けってやつですが、また違った意味での緊張の航海で勉強させてもらった今日の海でした。
 困った事にこの風はまだまだ続くのです。
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