国頭の海よ いつもありがとう

沖縄本島最北端の村「国頭村」の海、愛する家族、国頭の海人、古巣のオクマプライベートビーチ&リゾート、長男・末っ子と共に切磋琢磨しながら挑み続ける野球に娘のバレーボールなど、国頭村在住歴33年目の島ナイチャーが感じた事を気の向くままに。

築地の件で有名になったバラハタについて

 築地市場で誤って販売され消費者の口に入ってしまったと、先月でしたかテレビなどでも盛んに報道されていた「ナガジューミーバイ(バラハタ)」。シガテラ毒ばかりがクローズアップされていたのは全く以て腑に落ちませんでしたが、それ以上に疑問だったのはアカジン(スジアラ)だと思って販売したという中卸し業者でしょう。
 今回の報道以降、沖縄ではナガジューミーバイの競り値が急激に下がってしまいました。しかしこのナガジューミーバイは刺身を筆頭に何にして食べても美味しい高級魚でして、沖縄各地の競り市場には勿論、スーパーなどでも当たり前に販売され県民の口に入っています。
 海中の藻類が作っているシガテラ毒ですが、そこからは自然界の食物連鎖に乗ってカニやエビ等の体内に。そして最終的にそれらを魚が食べて自らの体内に蓄えてしまう訳ですが、このナガジューミーバイに関しては他のミーバイ類よりもシガテラ毒を持つ可能性が若干高いだけなのです。ナガジューミーバイが100匹あれば100匹全てがシガテラ毒を持つかのような今回のマスコミ報道でしたが、そんな事はありませんのでこれだけは声を大にして言わせてもらいます。
 またシガテラ毒を持つか否かは外見でほぼ判断出来ますので、重要なのは漁業者から漁協へそして競り市場に並べられ、目利きのプロである仲買人が落札。そしてそこから正規の流通ルートに乗って販売されている魚を購入するという事に尽きると思います。
 写真は昨日の名護漁協の競り市場に並んでいたナガジューミーバイ㊤とアカジンミーバイ㊦です。極めて普通に競り市場で取り扱われています。しかしそれにしてもどうしてこの2種類を間違える?

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