過去に記憶が無い次男と二人だけでのお出かけ。しかも結婚式。アリビラまでの車中では、リングボーイって何なのかを何度も何度も聞かれて大変でした。
　しかしそれ以上に大変だったのは母親でして、実はリングボーイに相応しい洋服と靴が今日になって無い事に気付いたらしく、出勤時間を3時間遅らせて名護に買い出しに。そして道中でのすれ違い時に合流して車内で着替えてお別れしてお互い難を逃れた訳ですが、今となってはこれが次男のヤル気に火を点けたようでした。ネクタイを甚く気に入ってましたからね。
　リハーサルを無事に終えて迎えた本番の挙式。リングボーイがまだ入ってきていないのに、「新郎新婦の入場です」でいきなり始まってしまいパイプオルガンが鳴り、列席者全員は立ち上がって後ろを向き、そして開いた教会のドアでしたが、そこには新郎新婦ではなくリングボーイ役の次男がバージンロードのど真ん中に立ってました。
　これに驚いてしまったのは父ちゃんの方でして、自分達の挙式も含めてこれまで見てきたのとは全く異なる演出に唖然。最初にフラワーガールやリングボーイがさりげなく出てきてから、定番の挙式曲が流れていざ主役が入場してくるものだと思ってましたからね。
　扉が開いて1歩前に進んだ後は緊張して絶対に忘れるだろうと思っていた一礼でしたが、それもきちんとやりゆっくりと歩いて神父さんの所まで行く姿は立派でした。真面目過ぎる顔の表情だけはイケてませんでしたけどね。挙式中の撮影は禁止で映像は父ちゃんの頭の中にしかないので、皆さんにお見せできないのが残念です。
　新郎新婦や列席者の方々にも喜んでもらえ、お礼にと仮面ライダーゴーストのフィギュアを貰えてご満悦してました。お願いされた時に最初はどうしようかと悩んでいたのですが、引き受けて本当に良かったなと思っています。緊張から解放されたのか帰りは爆睡でした。
　因みに今から18年前のオクマビーチの桟橋。私達の結婚式でリングボーイを務めてくれた少年が、今は幼稚園で次男の先生をしてくれています。今日のお迎えの時にその時の話をした所、何と「覚えていません・・・」と。
　「・・・」なのはこっちです！