国頭の海よ いつもありがとう

沖縄本島最北端の村「国頭村」の海、愛する家族、国頭の海人、古巣のオクマプライベートビーチ&リゾート、長男・末っ子と共に切磋琢磨しながら挑み続ける野球に娘のバレーボールなど、国頭村在住歴33年目の島ナイチャーが感じた事を気の向くままに。

25年前の相棒と電撃的再会

 オクマに入社した平成2年からの数年間、独身寮の同じ部屋で寝食を共にした相棒が福田康孝。つい先程、電撃的な再会を20年ぶりに果たしたのですが、康孝は何と「サニベルシェルショー(フロリダで年に1度開催される貝の芸術祭)」のホビージュエリー部門で、日本人初となる1位を獲得した世界チャンピオンになってました。
 次男を幼稚園に送り届けた帰り道に「辺戸岬からオクマに向けて南下してる所だよ!」と突然電話があったので、「具体的な場所は解るか?」と聞けば何と「宇良のバス停」と言うので、「直ぐ行くからそこで待っててくれ!」と言い合流して我が家へご案内したのでした。
 とここまでは想定の範囲内でしたが、この後が想定の範囲外でした。昨晩のバースデーパーティーから泊まりで夜更かししまくっていた長男らが勢ぞろいで朝食中だったのですが、これを見てクラムアート職人の血が騒いだのでしょう。手にしていた袋から貝殻を取り出し彼らに気に入った貝殻を1つ選ばせそれに鉛筆で好きな1字を書かせたら、「その貝殻は君が選んだのではなく、君に逢いにきてくれたんだよ。君を守るために君の手のひらの中に今おさまったのだから」「貝殻も人の心も磨いた分だけしか光らないんだよ」など、それはもうとても熱い講義が始まったのでした。これこそ正に一期一会ですが、康孝が彼らに伝えたかった事が彼らに届いていることを願うばかりです。
 今日、彼らが自分で選び好きな1字を記した貝殻は、何と世界チャンピオン自らが館山の工房に持ち帰り彫ってから国頭に送り返されてきます。康孝の言葉である「貝殻も人の心も磨いた分だけしか光らないんだよ」を伝えながら、彼らをもう1度ここに呼び寄せ一心不乱に貝磨きをさせる事。そして国頭のサザエの蓋を定期的に館山へ送り届けるのがこれからの私の役目なのです。






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