国頭の海よ いつもありがとう

沖縄本島最北端の村「国頭村」の海、愛する家族、国頭の海人、古巣のオクマプライベートビーチ&リゾート、長男・末っ子と共に切磋琢磨しながら挑み続ける野球に娘のバレーボールなど、国頭村在住歴33年目の島ナイチャーが感じた事を気の向くままに。

困った時はお互い様

 今日は出航前に一仕事。安田のマグロ漁師に頼まれてスクリューの確認をする為、潜水器材を装備して船底へと向かいました。昨日の夜間操業中にスクリューに何かが絡まってしまい航行不能に。日の出まで待って20マイル離れた所で操業していた仲間を無線で呼んで来てもらい、そのまま安田漁港まで曳航しながら一緒に帰って来たのだそうです。この時の距離が何と沖合い50マイル(90キロ)。どちらの船も私にとっては偉大な大先輩なのですが、万が一の事態に遭遇してしまい直ぐに助けを求められる仲間が居る先輩と、助けを求められたら自分の仕事は即座に放り投げて救助に向かう先輩。どちらも本当に素敵だと思います。
 で、包丁や鋸などを持って潜ってみたのですが、この状態には唖然とさせられてしまいました。流石にこれだけの漂流物がスクリューに絡まってしまうと、馬力の大きい大型漁船とは言え自力航行は不可能なのです。
 7年ほど前の話ですが、大東島と小笠原諸島の中間海域でソデイカ漁に出ていた仲間が、安田漁港に向けての帰航途中にエンスト。何と大型の巻き網が海面に放置されていたらしく、誤ってその真上を航行してしまいスクリューに絡まってしまいました。
 この時の船の位置が沖縄本島と大東島の中間地点で距離にして200キロ弱。距離が距離だけに海上保安庁への通報も選択肢にあったのですが、「そんな事はお構いなし!助けに行くぞ!」の一言で即座に救助に向かっています。これは現在の組合長の事でして、この時には私の携帯にも連絡が来ていたのですが、夜遅くだったので爆睡中。どうして起きなかったのかと・・・。そんな訳で悔やんでも悔やみきれない苦い思い出となってしまっています。

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